県内視察@農業とバイオマス発電
こんにちは!
先週、同期の藤生宰県議(山口市選出)と防府市にある農林総合技術センターに農業の6次産業化などについて視察と勉強に、さらに防府市のエネルギアパワー山口様、周南市の出光興産様にバイオマス発電の視察と勉強に伺いました。
農林総合技術センターでは、スマート農業の取り組みや、生産者や業者が様々な器具を使って商品開発の試作をすることができるラボを視察させていただき、6次産業化の取り組みに関する講演を聴かせていただきました。
このセンターは、もともと防府の農業大学校の敷地に、山口市にあった農業試験場と林業指導センターの機能を移転統合したもので、「農林業の知と技の拠点」として今年4月から供用がはじまりました。
たとえば、商品開発の際にカロリーなどの栄養成分を表示する義務があるのですが、一般に業者に依頼するとかなり費用と時間がかかるそうですが、この施設では1分程度で安価に計測することができます。そのほか、破砕機など商品開発の試作段階においても活用できるので、ぜひ一度見に来られてください。
2つのバイオマス発電所では、県産木材の供給が不足しており、将来的にはもっと県産木材を活用した発電をしたいんだというお話を聞きました。
海外からの輸入木材などの資材は輸送費やそもそもの資材高騰によって高止まりしており、また安定供給という観点からも県産木材の活用は必要です。森林面積は多くても、山口県の場合急峻な土地が多くなかなか伐採が難しいという課題があります。
木材にも旬の時期、いわゆる「伐採どき(時)」みたいなものがあるそうで、あまり年数が経過しすぎてもよくないということなので、必要な木材を必要な時にしっかり確保できる体制を構築する必要があります。
林業のすそ野を広げる意味でも、課題を良く把握し、取り組んでいきたいと思います。
脱炭素は社会的な要請でもあり、2050年カーボンニュートラルの目標達成に向けても、自治体、企業が避けては通れない大テーマのひとつとなっています。
各企業が努力をすることはもちろんですが、その取り組みが横展開するように、またより実行しやすいものとなるように、行政がスピード感をもって課題を共有しながら、後押しをしていく体制づくりの重要性を感じました。